分析手法 : Analyzing way

Retar.jpが考える相場とは(6)・頼もしいスパンさんたち

2019/01/24

Retar.jpが考える相場とは(6)・頼もしいスパンさんたち

Meaning of the market we are thinking. No.6; Relabel Spans.

什么是投资市场? (6)。一目均衡表的Span同志们。

 

Today’s report is Japanese only.

前回まではろうそく足を「売る買う休む」の3つに分類する手法を紹介しました。

ルールは「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンド。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」ですね。

シツコイですね。ハイハイ。

ということで、ろうそく足を3つにカテゴライズできるようになったので、いよいよスパンの説明に入っていきます。

スパンとは、ろうそく足を3つにカテゴライズ出来なければ、絶対にできません。

3つにさえ分けられれば、意味のあるスパンを誰でも手法を変えて作ることができます。

具体的には「遅行スパンが雲抜けするとトレンドが出やすい」仕組みを理解していきます。

再びUSDJPYの年初のフラッシュクラッシュに登場していただきましょう。

今まで説明したことを理解できれば、簡単に「ろうそく足タッチ」の無い所とある所で、下落トレンド、上昇トレンド、休む(持ち合い)に分けることができます。

ろうそく足が「エンベロップと雲のアンタッチ部分」の下落トレンドから、「エンベロップと雲のタッチ部分」の持ち合いになり、再びアンタッチの下落トレンドに入りました。

chart1

 

相場ではボックス圏と持ち合いの部分をいいます。

と言うことで持ち合いの部分のろうそく足の高値と安値、持ち合いスタートからエンドまでにハコを書いてみました。

こうしてみると、ろうそく足はトレンドからボックスに入り、また、トレンドに出ていくことがわかりますね。

chart2

 

では、次にチャートに終値の実線を追加します。

つまり1日移動平均線です。

ろうそく足が「みづらいよ~」と言われるだけですが、こんなもんです。

chart3

 

今度は先ほどと同じようにハコを書いてみましょう。

ますます、チャート観察しづらくなりました。

ろうそく足の上に終値なので「こりゃ何じゃ」ですね。

chart4

 

では、今度は紹介中のシステムと同じように終値を過去に13日ずらしてみます。

重なっていた値段が矢印の地点まで過去にずれ、ろうそく足が見やすくなりました。

ここでの重要なポイントは、持ち合いから売りトレンドが出ると同時に終値の線がハコの中から外側に離れていった点です。

そして、もう一点、雲とエンベロップはハコの内側にあります。

chart5

 

今度は先ほどの離れのろうそく足を拡大します。

ろうそく足の終値との関係を対比するため13日過去にずらした終値に赤い線を入れています。

線は3営業日分入れており、下落トレンドから離れた日、持ち合い最終日、さらにその前日に向け引いています。

さてココで、いつものあれを思い出してください。

ルールは「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンド。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」ですね。

ルールを適応すれば、下落トレンドはシグナル2手目です。

一方、写像である、13日過去にずらした終値は点として存在しています。

下落トレンドに入った足、シグナルを出した足の時点で、13日過去にずらした終値は既にエンベロップ、雲の下に抜けています。

実際に抜けたのは、下落トレンドに入る2手も前です。随分と早くに抜けたと思いませんか?

なぜできたのかと言えば、エンベロップ、雲は先ほど赤く示したハコの内側にあるためです。

下落トレンド前に「下がるよ売ってね」とお知らせをしてくれる頼もしい奴です。

これが遅行スパンです。

chart6

 

一目山人さんは、スパンについて「虚々実々」と表現していますが、過去(虚)の値段が現在(実)を抜けるという点を均衡表上に見事に表現しています。

同様に先行スパンは未来にずらしたものです。

今回の挑戦ではスパン(実)が雲とエンベロップ(虚)を抜ける点を重視してシステムを練り上げています。

均衡(持ち合い)の崩れをできるだけ早くに捕らえ、別の均衡(持ち合い)に落ちつく前にトレードを完了するシステムです。

これでようやく、ろうそく足を必ず「売る買う休む」の3つに分類する意味がわかりましたね。

スパンの発明者である一目山人さんは、神にも等しい本間宗久さんに比類するテクニカルアナリストであると思っています。

いつも日本人で良かったと思うのは母国語で「一目均衡表〈完結編〉 (一目山人・1976)」が読めることです。

chartpo7

 

次回は、「システムは信号機」をテーマにお話しします。

 

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Retar.jpが考える相場とは(5)・値動きを「売る買う休む」の局面に分割する

2019/01/23

Retar.jpが考える相場とは(5)・値動きを「売る買う休む」の局面に分割する

Meaning of the market we are thinking. No.5; the meaning of Price Movement.

什么是投资市场? (5)。将价格变动分为 “买,卖和什么也不做”。

 

Today’s report is Japanese only.

前々回までに、相場には「売る買う休む」があることをお話ししました。

また「ポジションは火のついたダイナマイト」なので、「わからないで持つとヤバいよ」という話もしました。

今回は値動きを「売る買う休む」の局面に分割するには、どうするのか説明していきます。

曖昧さを完全に排除し、竹を割ったようなスッパリとした「売る買う休む」の決め方をします。

全てのろうそく足は「売って良い可能性のある足」、「買って良い可能性のある足」、「休む足」(わかんなぁい足)のどれか1つに必ずカテゴライズされます。

2つのカテゴリーに属する足はありません。

そろそろ「なにを今さらアホクサ」と思っている頃かもしれません。

しかし、論理的飛躍がなく手順を追って説明していかないと、今回のシステムのメカニズムが理解しづらいはずなので、説明しています。

今回は何度も言うように「売る買う休む」の局面に分割するには、「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンド。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」ルールを適応します。

一目均衡表〈完結編〉 (一目山人、1971年)の最初に登場するのは、「物一目見て、その心を止めぬを不動と申し候。」(沢庵)です。

はじめは全く理解できませんでしたが、今は意味が刺さるほどよくわかります。

特に「心を止めぬを」です。

先に結論を言うと、手順を追って説明しているのはスパンについてです。

Retar.jpが挫折したエリオット波動論、P&F、移動平均、酒田五法などなど、今までにいくつものテクニカルに出会ってきましたが、均衡表以上の体系的な理論はないと思います。

逆にあったら教えてください。

ただし、エリオット波動論だけはご勘弁を。

紹介中のシステムでは「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンド。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」ルールを採用しました。

USDJPY15分足の実際の足です。

 

ろうそく足を分割すると以下の3種類に分けることができます。

1.実際に売るかどうかはともかく、売っていいのは青星で示すろうそく足がエンベロップと雲から出ている区間です

2.実際に買うかどうかはともかく、買っていいのは赤星で示すろうそく足がエンベロップと雲から出ている区間です

3.それ以外の区間は、「休む」(なにもしない時間)

 

売り買いが許可されている地点を検証してみると「なんか売り買いしても儲かんなさそう」です。

だから、持ち合いとかボックス圏といいます。

もちろん、このままでは売り買いする候補にしかならず、玉を入れるための情報は不足しています。

トレンド発生かもしれない所に「思い留まらされる」指標の追加が待ち望まれます。

それ以外の触っているところは「休む」場所と決めたので、絶対にポジションをオープンしません。

chart1

 

比較のため、改めて天才ZigZagさんに登場していただくと、「うーん、完璧」と感心してしまいますね。

未練があると言う方は、お引き取りいただくしかありません。

chart2

 

今度は2019年はじめのUSDJPY15分足のフラッシュクラッシュの下落局面です。

左側に今回紹介中のシステム、右側にZigZagさんです。

「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンド。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」の売りルールが適応されるのは、矢印から矢印です。

ポイントは、「雲を離れたあとに、大底をつけて、再び雲にさわった点」です。

大底が過去った後に、雲にさわり、エンベロップにさわり、相場が終わっていきました。

ここでわかることは「最も利食いできる地点は、雲やエンベを離れてから再びタッチする前までにあった」ことです。

つまり、「狙った下落を、うまく売ることができても、雲やエンベにタッチしてしまえば、狙った下落はオワッタ」ということです。

「マ~ダ~シャガル」ではなく、トレンドはオワッタとするのが今回紹介の考え方です。

chart3

 

2019/1/15のUSDJPY15分足の上昇局面です。

左側に今回紹介中のシステム、右側にZigZagさんです。

「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンド。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」の買いルールが適応されるのは、矢印から矢印です。

ポイントは、「雲を離れたあとに、天井をつけて、再び雲にさわった点」です。

天井が過去った後に、エンベロップにさわり、雲にさわり、相場が終わっていきました。

紹介した下落局面とは異なり、エンベロップ、雲の順番でタッチしました。

先に抜けるのも、雲、エンベロップの順番でした。

chart4

 

まとめると、紹介中の最重要ルールは「雲、エンベロップから、ろうそく足(安値から高値まで)がタッチしていない時だけトレンドが出ているので売買出動できる。それ以外は持ち合い。持ち合いの時には仕掛けない」です。

そして、離れてくれた時に上手くポジションが採れた時は、「狙った上げ下げは取った」ということで、再びエンベロップや雲タッチする前にピークアウト、ボトムアウトしてします。

本当に売り買いを入れるためには、まだ、判断材料となる指標(ダマシ排除)が提示されていませんが、売り買いが可能な局面が完全に包含されています。

ダマシ排除とは「売り買い」なのに、「ダメよ」と言ってくれるブレーキです。

これでルールに従えば「売る買う休む」の局面は、あいまいさを排して3つに分割されました。

次回は、「頼もしいスパンさんたち」をテーマにお話しします。

 

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