2015/11/23

北京駅から和諧号に乗車し、山海関駅まで行きます。

 

〇北京駅から列車に乗る

切符を持っていても、ぎりぎりで乗車することはできません。混雑することもあるので、出発時間の1時間前には駅に到着しておきましょう。

北京駅

(1)北京駅舎に入る

駅舎の中には切符を持っている人しか入ることができません。

駅舎の入り口にゲートがあって、切符とパスポートを提示します。（まるで国際線の飛行機に乗るような感じです）

駅舎の入り口ゲート

その後、安全検査で、荷物のX線検査と、身体チェックを受けます。

駅舎に入って正面の巨大な電光掲示板に列車番号や行き先、指定の待合室「候車室（候车室）」、プラットホーム番号（站台）が表示されるので、指定の待合室へ移動します。

行きの列車は北京から山海関まで乗車しますが、山海関が終着駅ではなく「齐齐哈尔南」が終着駅ですから、電光掲示板には、「D29 齐齐哈尔南」と表示されます。

私たちが乗車した時は、第6候車室でした。待合室といっても、とても大きく第6候車室だけでも1000人くらい入れそうです。指定の待合室では、その待合室から乗車する列車の電光掲示板があります。

第6待合室の入り口

(2)改札を受けプラットホームへ

45分前に改札前に「ここから改札します」という立て看板が立ちました。30分前に改札の電光掲示板に、列車番号が表示され、改札を始める表示が付きました。

改札案内の看板

その時に行列は50ｍ以上になっていました。指定席なので並ぶ必要がないとは思いますが一応並びました。

乗車する列車の専用の改札なので、そこに並んでいる人は全部同じ列車に乗車する客です。

改札で切符を見せると、切符に検札の切込みを入れて、返してくれます。この時、パスポートは不要でした。

プラットホーム番号は11番でした。たくさんプラットホームがありますが、他のプラットホームは鍵がかかって入れないようになっているので、間違うことはないでしょう。

(3)列車に乗車する

プラットホームに下りると、始発の和諧号が止まっていました。

和諧号

プラットホームには足元に車両番号が表示されています。列車に乗り込むときには検札はありませんでした。指定の席に着き、発車してしばらくすると車掌さんが検札に来ました。

北京6：58発、山海関9：32着の2時間34分の快適な旅が始まりました。途中停車駅は1か所で秦皇島です。

車内は清潔で、ゴミを床などに捨てる人もなく、みなさんとても静かでした。

座席の座り心地が良く、取り外しできるヘッドレストには不織布のカバーがかけられています。足元にはフットレストもあります。荷物をかけるフックも付いています。

無料の給湯器があり、カップラーメンが作れるほどの熱さです。中国人はポットに茶葉を入れて、熱いお茶を飲む方が多いので、このようなサービスになっているようです。和諧号の絵柄が入ったカップも用意されていました。

和諧号の絵柄が入ったカップ

トイレは洋式と中国式（しゃがんで使う）があり、トイレットペーパーも用意されています。さらに洋式には個包装（和諧号の絵柄入り）の使い捨て便座シートまで用意されています。花柄のエンボス加工でペーパーナプキンのような高級感！？

車内販売はコーヒーやビール、カップラーメン、果物、野菜、お弁当などがあります。値段はかなり高いです。ビールは25元（約500円くらい）です。街で買うと3-4元なので、とても割高です。車内に持ち込みはできるので、必要なものは事前に購入しておくと良いでしょう。

(4)山海関駅に到着

車内の電光掲示板に次の停車駅が表示されます。列車を降りる時、検札はありませんでした。改札口から出る時は切符は見せるだけでした。

プラットホーム側から見た山海関駅

プラットホームから改札口までの間にトイレはないので、車内で済ませておいた方が良いでしょう。

駅を出ると、客引きが次々に声をかけてきますが、無視してバス停へ行きましょう。

あまりにもうるさければ、「不要（ブーヤオ）＝いりません」と言いましょう。

 

 
北京から和諧号で万里の長城「老龍頭」へ行く(1) タイムスケジュール篇

北京から和諧号で万里の長城「老龍頭」へ行く（2） 切符購入編

北京から和諧号で万里の長城「老龍頭」へ行く（3） 和諧号乗車編

北京から和諧号で万里の長城「老龍頭」へ行く（4） 老龍頭と天下第一関編

中国の犬はお利口さん/Chinese dogs are very clever. /中国的狗非常聪明。

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中国で鉄道に乗るというのは、飛行機に乗るようなイメージです。

鉄道に乗るときに、日本の鉄道のように「当日買って乗車する」というのは、確実性が低くなります。

運よく切符が残っていて、購入できるかもしれませんが、2-3日前には購入しておいた方が良いでしょう。

 

列車の切符の買い方について説明します。

 

〇あらかじめ列車の時刻と切符の料金、有無を確認する

日帰りで、北京駅を7時ごろ出発し、山海関駅を18時くらいまでに乗る列車を探します。

高速鉄道の場合、片道2時間30分ほどかかるので、山海関に8時間ほど滞在することができます。

鉄友 http://huochepiao.tieyou.com/ のWebサイトにアクセスします。

列車の時刻などを確認するだけで、このサイトでは切符を購入しません。情報を得るために利用します。

ここは中国語の表記になります。

英語で調べたい場合は、右上の「English」から言語を選択することが出来ますが、他のWebサイト（Ctrip）に接続されます。

今は鉄友の中国語のサイトのまま説明を続けます。

 

• 出発駅（出发站）を「北京」

• 到着駅（到达站）を「山海关」（山海関の中国の漢字表記です。「关」の字はコピペしてください。山海关の英語表記はShanhaiguan）

• 乗車する日（出行日期）をカレンダーから選択

• 最後にオレンジ色のボタンをクリックします。

 

 

往復で買うので、左上の「単程」を「往返」に変更

行き（去程）

• 車型選択（车型选择）は、高鉄/動車（高铁/动车）にチェック
• 発車時間（发车时间）は午前（上午(6-12点)）にチェック、乗車日付が正しいか、確認する

帰り（返程）

• 発車時間（发车时间）は、午後（下午(12-18点)）にチェック
• 乗車日付が正しいか確認する

私たちが乗車した列車

• 行きがD29 北京駅発 6：58 一等席 110.5元
• 帰りがD18 山海関駅発 17：34 一等席 110.5元

 

<<ヒント！>>

• 残り切符が少ないと「票少」、売り切れだと「无票」と表示されます。
• D29の「D」は「動車」を表して、時速200Kｍ以上で走る高速列車です。
• 「G」が付く列車は「高鉄」を表して、時速300Kｍ以上で走る高速鉄道です。
• 山海関（約290Km）まで乗車する場合、DでもGでも時間はほとんど変わらない（2時間30分くらい）のに、料金は305.5元と約3倍します。Dで良いと思います。
• DやG以外に、普通車両のKなどがあり、料金も半額ほどですが、時間が4時間くらいかかるので、日帰りで利用するには現実的ではありません。
• 一等席はグリーン車に該当し、片側２列で座席はゆったりめ。
• 二等席は片側2列+3列で、すこし狭いです。
• 一等席と二等席は18元しか違わないので、切符が残っているなら、一等席がおすすめです。
• 乗車する列車の終着駅を調べておきます。列車番号の下の「经停站」をクリックすると、停車駅と終着駅が表示されます。

 

切符を買いに行ったときに、予定した列車の切符が買えるかどうかわかりません。その時に、また一から調べるのは大変なので、第２プラン、第３プランを立てておくと良いでしょう。

〇切符を購入する場所について

切符は北京駅で買うこともできますが、北京駅で切符を買うのは大変です。行列に並んで、中国語でやり取りしなければなりません。（一応、切符売り場に1つだけ外国人用の窓口がありました）

 

北京駅の英語対応の切符売り場

 

私たちは代理切符販売所（代理售票处）で買うことにしました。

手数料が切符1枚について5元かかりますが、北京駅まで行かなくて済みますし、行列もありません。ゆっくり落ち着いて買うことができます。

代理切符販売所の場所は、百度Webサイト http://www.baidu.com/ などの検索サイトに「北京 代理售票处」で検索すると、たくさん出てきます。

営業時間は8:00頃から17：00位です。

 

〇切符を購入

切符の窓口の方は、中国語しかわからない場合がほとんどなので、買いたい切符の明細を紙に書いて差し出します。

有票吗？ 去程 11月23号 北京 → 山海关 D29次 6:58发 一等座 110.5元 1张 返程 11月23号 山海关 → 北京 D18次 17:34发 一等座 110.5元 1张

 

上記の日本語訳です。

切符がありますか？ 行き 11月23日 北京 → 山海関 D29号 6:58発 一等座席 110.5元 1枚 帰り 11月23日 北京 → 山海関 D18号 17:34発 一等座席 110.5元 1枚

 

<<ヒント！>>

もし、窓際の席が良いなら「窗边的座位」、2人で隣同士の席が良いなら「座位旁边给对方」と書いておくと、希望を聞いてくれるかもしれません。

紙を差し出して、運悪く「没有（メイヨウ）＝ありません」と言われたら、対応は2つです。

本当に切符が売り切れでない場合もありますが、窓口の人が面倒だと思って、調べもせずに「ありません」と言っている可能性がゼロではありません。もしかしたら、片方だけ切符があるのかもしれません。少し食い下がってみましょう。

それでもダメなら、二等席で聞いたり、違う時刻や日付の列車に変えて、もう一度トライです。

 

支払い

支払金額を確認しましょう。行きと帰りの切符ですから、110.5元×2枚＝221元。

それに手数料が切符1枚につき5元かかるので、合計で231元になります。

数字を聞き取るのは難しいので、紙に書いて確認すると良いでしょう。

 

パスポートとお金を渡します

切符にはパスポート番号と名前が記載されます（一部伏字表記）（2015年11月現在）。もちろん本人しか乗車することはできません。

 

窓口でそのまま待っていると、切符と手数料の領収書と、お釣りを返してきます。

その場で、お釣り、切符を確認しましょう。日付、列車番号、時刻など。特に切符の名前とパスポート番号をよく見てください。間違っている場合、乗車することができなくなります。

 

和諧号の切符

 

 
北京から和諧号で万里の長城「老龍頭」へ行く(1) タイムスケジュール篇

北京から和諧号で万里の長城「老龍頭」へ行く（2） 切符購入編

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